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支援の側から

私たちは子どもの療育や医療のために病院に行く機会がたくさんありますが、主治医の先生と話しているうちに、学ばせていただくことや心が軽くなることも多くあります。日頃よりたくさんの子ども達を診ていらっしゃる北海道立子ども総合医療・療育センターの續晶子先生より、素敵なメッセージをいただきましたので、ご紹介いたします。

カモミールの会から北海道立子ども総合医療・療育センターに、カモミール通信をご恵送いただくようになり、このたび代表の藤平容子様より投稿の機会を与えていただきました。しかも、カモミールの会はホームページを作られるということ、そのことだけでも素晴らしいのに、そこに当センターのHPも見ることが出来るようにリンク集へ掲載していただけること、嬉しくありがたく感謝しております。

「支援の側から」という題をいただきましたが、上目線のように思われ少し違和感がありました。それというのも、毎日外来をさせていただいている中で「ご家族の健康な力というのはいかに強いものか」ということを感じているからです。子ども達とやりとり遊びをしたり、お母様含め保護者の皆様とお話をさせていただくとき、かえって勉強をさせていただいたり力を与えていただいたりするからです。
先だって私が受けた講習の中で、「心の健康のための予防」というものがありました。

「予防の方程式」がすでに1982年Albeeという人により作られており、心のバランスを崩さないためには、リスク要因(分子)を減らし防御要因(分母)を増やすことだという内容でした。書いてしまったら当たり前のことでしたが、分母には「自尊心」「社会や家族の力」などがあり、「賞賛に反応する力」ということも中にはいっておりました。
台風の備えをするように、また何か良くない出来事があっても大変さも一緒にして皆で背負い投げしてしまうように対処ができれば何よりだとおもいます。子育て中はトンネルの中にいるようで、将来のことはわからないのですが、良くないことを「期待不安」するよりは今ここでの時間や育ちを大切に出来ればと思います。生きていることそれだけで、そこにいてくれるだけで何ものにも代えがたいと思うからです。

さて、少し当センターのご紹介をさせていただきます。
当センターは北海道唯一の子どものための病院で、愛称コドモックルといいます。

コドモックルでは、小児専門の25科の診療科があるため集学的(多科にまたがった治療)ができます。全国の病院の中でも、療育(医療型入所施設)が同じ建物内に入っているという特異な病院で全国にはコドモックルだけです。保護者のご希望があれば、同じ病院の中で療育やリハや保育を受けることが可能な組織です。

隣にはマクドナルドハウスと併設養護学校が有ります。マクドナルドハウスでは付き添いの方達の癒やしの空間が提供され、併設養護学校では幼稚部から高等部まで子ども達は教育が受けられ、病児ではなく生徒になります。外来には5p-のお子様や生まれたてのお子様も来院されております。みんなかわいいです。

平成29年9月にコドモックルは10周年を無事に迎えることが出来ました。
これもひとえに皆様方のご支援の賜と思います。支援の側とか受ける側とかではなく、協働して子ども達も保護者もついでに私どもも、ともに健やかに笑って生活が出来るようにこれからも宜しくお願いいたします。

末筆でございますが、これからもカモミールの会のますますのご発展を祈念しております。


2018年6月
北海道立子ども総合医療・療育センター
センター長  續 晶子