5p-の子は小顔で顎が小さい傾向がある為、歯並びに影響を及ぼす場合が多いようです。歯並びや噛み合わせが良くないと、食べ物を上手に噛めなかったり、正しくきれいに発音できなかったり、将来に渡って歯や口腔のケアに手間がかかってしまうようになります。また全身の健康状態や発達に影響するとも 言われています。歯列矯正で改善できますが、矯正は子にとってかなりの負担となりますし、ケアする親の負担・時間・費用もかかりますので、専門医や摂 食指導・言語指導等の中で相談していくとよいと思います。
うちの子は、10 歳頃から矯正治療をしました。指しゃぶりをしていたこともあり前歯の噛み合わせが悪く、前歯で食べ物が噛み切れず言葉の発音が良くなかったためです。色々と悩んだ結果、小さい時から診てもらって慣れている近所の歯科医院で矯正治療をしました。3 年半ほどかかりましたが、食べ方や発音も矯正前よりは良くなったと思います。指しゃぶりもなくなり、歯並びが綺麗な笑顔の子になりました。
※ 5p-症候群は、H24年に「別に厚生労働大臣が定める疾患」に常染色体欠失症候群が追加されたことにより、疾患に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療が保険適用になりました。この治療を行うことができる医療機関にて、保険適用になるかどうか判断してもらうことをお勧めします。その際には、5p-症候群についての診断書が必要になって来ますので、事前に主治医の先生にご相談のうえ、ご準備下さい。